これらの問題ををすべてクリアしたものもあります。
ここでは、エミュレータについて述べたいと思う。
まず、エミュレータについてわれわれの知っていることを述べる。
これは、コンピュータのプログラムの一種であり、そのコンピュータのできる範囲にてほかのコンピュータやゲーム機の動作を真似るものである。
これを使うことにより、そのゲーム機等を持っていなくても、そのゲーム機等のプログラムを使うことができるようになる。
また、一部のエミュレータには、実機にはない機能が追加されており、
それによりプログラムを作成したり、こま送りにしてみたりと用途は大きい。
ところが、このエミュレータにはいくつかの問題がある。
それをここでは述べてみたいと思う。
その問題のうちのひとつとしては「著作権に違反しているのではないのか?」ということである。
エミュレータの原理は、実機内部の固有プログラムの動作および環境を真似ることにより、実機に近い動きをさせるというものである。
エミュレータによっては、実機内部の固有プログラムを使用しないと起動しないものがある。
このタイプは、実機を持っていないと起動はできない。
なぜかというと、このプログラムというものが著作権により保護されたものであることに関係している。
そのため、その内部プログラムを無断で複製したエミュレータを配布したりすることは法律違反なのである。
では、どうするのかというと、エミュレータの作者は、その内部プログラムを解析したり、似たプログラムを作ったりして、エミュレータプログラムを作るのである。
そしてこれにより、エミュレータにより動かないソフトプログラムが生じるのである。
(一部のエミュレータについては、固有プログラムの配布に関しメーカーが許可を出したものがあります)
もうひとつの問題としては、プログラム(ソフト)の著作権である。
通常、エミュレータはそれだけでは何ら用を成さない。
(特にゲーム機のエミュレータ)
そこで、そのプログラム(ソフト)を用意する必要があるのであるが、通常は実機に用いるものでは読み込むことができないため(特にROM,あるいは5インチやその他のディスク)読み込める形にする必要がある。
または、その(ソフト)プログラムを自作する必要がある。
実はこれにはかなりの知識が必要になる。
ところが、これも法律により規制されている。
個人的にする分にはいいが(でもかなり面倒)メーカーが作ったものを配布したりすると法律に違反する恐れがある(筆者は法律には詳しくない)。
また、コピーソフトの問題がある。
プログラムのコピーは(比較的)簡単にでき、かつ一回コピーが成功した場合何度でも複製が可能になるため、かなり厄介な問題なのである。
以上の問題がありますが、これらを乗り越えれば、エミュレータの未来は明るいものになるだろう。
いったんここで終わりにします。
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